インプラントとは
やむを得ず、歯を失ってしまった場合、次に歯をどのようように入れるか考える必要があります。
当院では、患者様の口腔内写真や、顔貌写真を撮影し、各レントゲン診査、咬合診査を行い、今後のリスクや問題点をピックアップした上で、どのような治療が必要になるかを説明させていただきます。
その中で、失ってしまった歯と一番近い感覚で噛むことのできる治療がインプラントです。
口の中のQOLを高めることが、認知症の予防や、誤嚥性肺炎の予防につながると言われています。
人生100年時代になりました。
一度、口腔内の問題点を改めて見直し、考えてみませんか?
インプラント治療の流れ
- 資料採得(適切な治療法の選択のため)
- カウンセリング、コンサルテーション
- インプラント手術
- 二次手術
- 仮歯の装着
- 最終補綴の製作
- ナイトガード
- メインテナンス
歯を失ったときの治療法
やむを得ず歯を失った時の選択肢には義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントなどがあげられます。
【ブリッジ】
欠損部位の前後に歯がある場合、その前後の歯を支台として連結した補綴物です。
メリット
デメリット
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【入れ歯】
人工の歯を用いた取り外し可能な装置です
メリット
デメリット
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【インプラント】
人工の歯根(インプラント)を植える治療法です。
メリット
デメリット
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料金表
インプラント基本料
相談料 | 無料 |
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インプラント体 +上部構造 |
420,000円(手術代含む) |
よくある質問
- 手術は痛くないですか?また手術後、腫れたりしませんか?
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手術の時は麻酔をしますので、痛みはありません。
恐怖心の強い方には静脈内鎮静も検討します。一般的なインプラント1本を埋入する時の身体の負担は、歯を1本抜くのと同じくらいですが、術野が大きくなるようであれば、痛みはでやすくなります。手術後は必ずお薬を出しますので、お薬で痛みのコントロールをしていただきます。
手術によっては、患部に腫れが出る場合がありますが、腫れること自体は、傷に対する反応ですので、ご心配いりません。
また、腫れや痛みは一般的に1週間程度でひくことが多いです。
- 誰でも、インプラント治療は受けられますか?
-
まず、インプラント治療が患者様に適した治療かの診査が必要になります。
診査、診断を行い、患者様とご相談させていただいた上で、インプラントが適さない方も少数いらっしゃいます。ライフステージやプライオリティを考慮し、患者様に適した治療方針を検討させていただきます。インプラントはいい治療ですが、年齢を考え過去を振り返り、先を見越した治療計画を考えなければ、効果的な治療とはなりにくいです。
全身の健康状態が著しく悪い方、具体的には、重度の糖尿病、心臓病、重度の骨粗しょう症、リウマチ、脳梗塞の既往のある患者様などは治療に伴うリスクを考え、ご相談はさせていただきますが、適した治療とならないことも多いです。患者様の内科医との提携でインプラント治療が可能なこともありますので、お気軽にお尋ねください。
また、喫煙を日常的に行う方は、インプラントと骨の結合がうまくいかなかったり、傷の治りが悪かったりとデメリットがありますので、できるだけ喫煙はやめて頂くようにお願いしております。
- 手術時間はどのくらいかかるのですか?
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手術するインプラントの本数が1~2本であれば、手術時間は30分~60分くらいです。
手術前には術後感染予防のため、15〜20分程度、口腔内清掃を行なっております。
当院は極力外科的な負担の少ない手術法を選択しておりますが、十分な安全を考慮し、予約時間は長めにとらせていただいております。
- 治療期間、通院回数はどの位ですか?
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治療期間はケースによって変わります。
簡単な場合、例えば、インプラントを1~3本くらい埋め込むような場合は、4ヶ月~半年くらいです。
治療期間中は仮の歯を装着できる場合は、装着させていただきますが、条件によっては暫間できに仮の歯を支えるためのインプラントもご相談させていただきます。
また、インプラントに必要な骨の厚みが少ない場合には、骨を持ち上げたり(ソケットリフト等)、増やすような手術(GBR法)をします。 その場合、治療期間はさらにかかることがほとんどです。
通院回数ですが、患者様の状態や治療内容によって変ります。
いずれの場合にも、しっかりと検査・計画を行い、治療期間などを詳しくご説明させて頂きます。
- 自分の歯と同じように噛むことはできますか?
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インプラントの噛む力は天然の歯と同じぐらいあるので、ご自分の歯と同じように噛めます。
しかし、あくまでインプラントも人工物であり、絶対に壊れないというものではありません。
長くいい状態で使用するにはメインテナンスが必ず必要となります。
- インプラントはどのくらい持ちますか?
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インプラントの10年後の生存率は、95%程度です。
インプラントがだめになる一番の原因は歯周病です。
歯周病にならないために、メインテナンスは重要です。
インプラントと天然歯の比較(荷重)
天然歯 | インプラント | |
---|---|---|
連結 | 歯根膜 | 機能アンキローシス |
衝撃力 | 減少させる | 増大させる |
可動性 | 可変 | ない |
伝達性 | 歯根膜による緩衝・分散効果 | 骨頂部に集中する応力 |
被圧偏位 | 50~250㎛ | 0~10㎛ |
直径・横断面 | 大・非円形 | 小・円形 |
充血の兆候 | あり | なし |
固有感覚 | 高・早期接触の高度な認識 | 低・早期接触に対する負荷の増大 |
臨床所見 | エナメル質の摩耗・破折 歯頸部アブフラクション 歯の動揺 |
上部構造の破損・スクリューの緩み フィクスチャーの破損・支持骨の吸収 |